2011/10/14

Holland day-Last!

12日目

オランダ出発。空港まで車で送ってもらうも、


途中で高速道路の跳ね橋が上がってしまい一時停止。
けっこう時間がかかるので、わざわざ車を出て写真を撮る人や電話をかけ始める人までいた。
最後の最後に珍しいものを目の前で見れて良かった。

今回の旅は観光ちゃんとしたのか?ってぐらいイレギュラーな企画、場所に巡り合わせて忙しい12日間だった。こういう忙しさは好きです。お世話になった皆様ありがとうございました。


成田到着時のスーツケースもこんなになった。
荒っぽい積み込みだったのか、ドイツの物は少しはがれてオランダの物がピカピカ残ってた。
次回の出番は来年です。

と、レポートまとめるのがかなり遅くなってしまい、書きたい事もかなり抜けたままになってしまったけどオランダ日記これにて終了。
こっから制作地獄が始まるんだけど、この旅行中に起きた様々な出来事もあったのでそれも掘り起こしながらこの2ヶ月間をなんとなく埋めて行くつもり。(12/30更新)

2011/10/13

London day-3

11日目

短いロンドン最終日。
昨晩、ウィンブルドンまで友人達を車で送った後、深夜に家に帰ってくると主人が出張から帰宅していた。夜遅くの静かな時間に仕事するのが好きらしく、書斎から出てきて入り口まで出迎えてくれた。握手した手は大きく、物腰柔らかな態度で興奮する飼い犬を静かにさせる態度はさながらリチャード・ギアのようだった。。。と思いたくなるほど素敵な主人だった。


すっかりなじんだハエともおさらば。
空港まで送ってもらい、何から何までお世話になったチェコ人陶芸家に深く感謝。


オランダまでの帰りの便はeasyJetを使った。
この航空会社はヨーロッパの各所に独自のラインを確保している格安航空会社。
手荷物や人員削減などで工夫されていて(下手するとけっこうお金をとられてしまうのだけど)成功しているらしく利用客は家族連れも多かった。
機体は小さく、乗務員もわずかなメンバー、オモチャみたいな機内だったけど、空の旅もすごく簡単になったなぁって思った。
日本にも格安航空会社が入ってくるらしいけど、信じられない値段で国内旅行が出来る日も来るんだろうか。


再びオランダに帰ってくると、この旅最後の晩ご飯は美味しい肉じゃがを用意してもらった。バタバタと動き続けたこの旅も明日で終わり。帰ったら卒業制作追い込み。

2011/10/12

London day-2

10日目

この日は大学を見学させてもらう日。



泊めてもらったチェコ人は陶芸科専攻。色んな陶器と美味しい食事が並んでいた。
彼女のおかげでこの旅でロンドンの飯の不味さを体験する機会は無かった。


家にはたくさんハエがいた。
彼女曰く「一緒に暮らしている」のだそうだ。その感覚が家にいる間に普通になってきて、自分も腕に止まるハエを追い払う事はなくなった。



そして、窓から覗いて景色に驚いた。
昨日は帰ってきたのが夜で何も見えなかったが、広大で丁寧に手入れされた芝生の中に家があった。これ全部庭?相当良いお宅にお邪魔しているらしい。
話を聞いた所、彼女はこの家の屋根裏部屋を貸してもらっているのだそうだ。
家の主は仕事で出張が多く、家族もそれぞれ別の家にいるため、家を空ける事が多い。その間の手入れと動物の世話を任されている代わりに部屋を借りている。
なんて映画な話なんだろう。

後でこの家を歩き回って紹介してくれるということで、ひとまず大学へ。


大学ではほとんど写真は撮らなかったのだけど、デザイン科は実技というよりデザイン論といった勉学よりな学科しかなかったので残念。
工芸関連の工房を沢山見せてもらった。
でも同じ美大なだけにそんなに変わらないなってイメージ。

その後、昨晩に出会った写真科の友人や教授の家に訪問したりで忙しく移動し、友人達を家に招いてディナーパーティーする事が決まり慌ただしく帰宅。


約束通り、犬と散歩がてら家を散策。
かなり大きい犬でずっと走り続けるし突っ込んでくるしで、不思議と恐怖感を覚える動きだった。



馬やら鳥やら沢山の動物もいて、トランポリンまであって、この敷地の広さも含めてすごい家だ!
「まるで映画に出てくるような」なんて思うのは西洋人にとっては普通の事なんだろうか。逆に日本に来て家を訪れたら「まるで映画に出てくるような!」って感動を覚えるのだろうか。



夜中には人も集まって来てホームパーティー。
藝大の先輩とも合流できて話も聞けた。
なんだかちょこちょこ考えている事の共通点もあったりして、結局「みんながいう正解」は信用できないって考えた。実体験して考えた結論のほうが説得されるし視野も広い。「みんながいっている」が視野を広げるとは限らない。テオ・ヤンセンさんのインタビューの時もそう感じた。彼は世間に耳を傾けているわけじゃない。
今日この場に居合わせた外国人達もみんな留学生だった。彼らの意志は皆それぞれで、誰がどうこう言ってるからそっちに合わせるなんて考えでここにいるわけじゃない。自分の意志が自然とぶつかってる。これを大層な事だなんて思ってるやつはきっとここには来れない。

2011/10/11

London day-1

9日目

わずかな滞在期間であったブリュッセルからロンドンに移動。
海峡トンネルを使うEurostarは時速300キロだそうで、約2時間くらいで到着。


駅着いたらさっそく五輪がお出迎え。
でもロンドンオリンピックの雰囲気味わったのはここが最初で最後だったけどね。


さっそく駅では、ロンドンにいる間中お世話になる素敵なチェコ人と出会い、でっかいココアをおごってもらった。この日の行き先を検討するには充分過ぎる量。



友人に、ロンドンに入ったら絶対最初に手に入れるべきと言われたオイスターカード。これ持つと持たないとでは交通機関の運賃が全然違う。




ひとまず美術館巡り、ここは変わった美術館でかなり広いスペースを一つの映像作品のために使われていた。座ってみるのも立ってみるのも自由。入場料が無料ってのも魅力。


デザイン勉強してるって言ったら連れて行ってくれたDESIGN MUSEUM。


金属の錆を作品に使った作家さん。


眼鏡の照明。


空き缶を潰して作られた椅子。展示がうまい。


展示されたキネクトで遊ぶ係員。自由〜。


封筒に描かれた設計図。


古い物だけではなく新しいものも共存している。不思議な空間だった。
ミュージアムショップで売っている物もなかなか良い感じ。
こーいうラフで大きいミュージアムがあると学生も行きやすいのにな。



外に出るとロンドン橋が開き始めた。珍しい出来事らしく、この後閉じるまで一部始終眺めてた。


そして、渡ってみた。
タイミングはマジックアワー。



日は長いけど、暮れ始めればあっという間。
夜の都会で最後は、案内してくれたチェコ人の大学の先生の展示会へ。
この先生が写真専攻の先生なのだが、なんと私の先輩がそこで習っていて、チェコ人とも友人関係らしい。世界は狭いな現象をまたもや感じ、先輩との再会も果たすためいざ、展示会へ。



この日はオープニングパーティーで、大学のお仲間達と出会うことができた。
でも残念ながら先輩とは再会できず。
どこからか出てきた写真小僧とタイマン勝負もしつつ、写真家の卵達の話に興味が出てきた。なにやら面白いプロジェクトを考えているらしい。でも何かは教えてくれない。




そのまま話の続きをするためにレストランへ移動。
リスニングの力が足りず、英語でのやりとりになかなか追いつけなかったけど、こーいうやりとりがロンドンっぽいのかなって思った。帰る時はササッと帰るし、せっかく来た日本人に気を使う訳でもないし、自分のペースを持っていて、意見や悩みを交換する。
歳も学歴も関係ねーぜみたいな。


ロンドンにいる間はチェコ人の家に泊めてもらう。
帰ってきたのは深夜、かなり素敵な家に泊まっていたと気がつくのは夜が明けてから。

2011/10/10

Bruxelles day

8日目

この日からオランダ出発。
ドイツ、オランダ、フランスを結ぶThalysに乗って、その三か国の中心であるベルギーへ。


訪れたのは首都ブリュッセル。
ここで一泊してEurostarでロンドンに向かう予定。

初めに訪れたのはブリュッセルの中心地から少し南に外れた所、ここにはベルギーのアーティスト達が多く住むらしく、興味があったのでここに寄り道してから行く事にした。


さっそく出くわした。
どうやら火事があったらしく荷物が住居から放り出されていた。この非現実的な光景を写真に収める同世代くらいの写真家。
この辺は家賃が安いからか、治安は悪そうなイメージは受けた。ベルリンの外れもそんな感じだったなと思うと、アーティストの集まりそうな場所は決まってくる。



ところどころに誰かが作ったものが置いてある。
展示として「見せている」のではなく、「置かれてある」感じ。

もっと突っ込めば面白そうだったけど、なんとなく不安な空気が漂っていたので早めに中心地へ移動。



中心駅から歩いてくると前日に祭でもあったのか、日常の姿なのか、木には旗がくくりつけられ、道のあちこちが散らかってた。


ブリュッセルでメインの存在であるアーケード。
観光にぴったりな店がぎっしりと入ってる。




とにかくチョコレートが多い。
こんな小さいのに一つ2~3€もする。でも美味しい。


羨ましそうにショーケースを見る現地学生。
かと思いきや、この後声をかけられ「お金ちょーだい」っていわれた。


メインの広場。日本人のおばさま達がわんさかいた。
この写真撮ってる後ろの方を指差して「あれがゴディバの本店なのよ」って声かけられた。でもゴディバの本店には日本人しか客が入ってなかった。


ベルギーの王宮。
てっぺんについている旗の比率がどう見てもおかしい。絶対ドイツの国旗を縦に使ってるんだという疑惑が晴れないまま一日が過ぎた。」



夜になり再び広場へ。
ここに隣接したレストランで夕食を食べていたのだけれど、途中で外が騒がしくなった。
どうやら学生かそれより少し大人びた感じの若者集団が市庁舎の前でデモを行っているようだった。
昼間に見た道の荒れ具合はもしかしたらデモによる破壊なのかもしれないと感じた。ブリュッセルは日本に輸入されているチョコレートのイメージとはほど遠い治安の悪そうな街だと感じつつも、ヨーロッパの首都とはこんな感じなのかもしれないってベルリンと重ねて思った。何かを変えようとか、何かを起こそうと思う人達が集まる場所。治安が良いだけでは良い首都ではないのかもしれない。

my favorite magazine gallery