2010/09/29

Svenska


先日、日本に遊びにきたスウェーデンの一家を東京案内するという稀な経験をしてきた。
東京のどういう所を案内するのが楽しいのか、これは10年住んでても未だにわからないもんだ。
でも、子供たちの元気さと、親達の買い物っぷりを見て、なんだかウキウキした気持ちになった。

さすがは、長女がわずか6歳という三人姉妹をスウェーデンから連れてくるほどの家族。
子供も、親も、祖父母もみんな実にパワフルである。
相撲を見て触発された子供達はどこでも突っ張り突っ込み大はしゃぎ、
いろんなものに興味が溢れる親達。
そんな賑やかな東京観光の中、
買い物をしている時にレジの仕組みがわからないので、代わりに店員に訪ねてあげたり、
トイレの場所がわからなくて、また代わりに聞いたりしていると、
ドイツに行っていた時のことを何となく思い出した。

同じようにわからない事があった時は、ドイツ人の友達によく助けてもらったものだ。
あの時は、「ドイツ人は困った時はサラッと聞いて解決してくれるな、かっけぇ」とか思っていたが、
自分の国で言葉も同じなら、人に尋ねられるのは当たり前。
だから、頼られればそれに答えてあげるのが道理。

こういう時に、親切に教えてもらったりするとすごく良い気分になる。
や、ホント当たり前の事なんだけど。
国を挟んで違う習慣に触れて改めて気がつくことも多い。
客観的に見ていた国を主観的に見ると、主観的に見ていた国を客観視できる。そんな感じ。

今日、会社で聞いた話で、東京大学が「アジアの大学で一位の座」を香港大学に奪われたらしい。
敗因は、外国人教師や留学生の数が少ない事が大きいという。関連記事
ドイツで出会った日本人数が想像以上だったので、
日本人の留学も意外と盛んなものだと思っていたけど、
まだまだ日本は閉じてるんだ。

なんかコロコロ話題が変わるけど、
俺ももっと色んな所に行きたい。今行きたいのはアメリカとスペイン。もちろんスウェーデンもね!
お金ためなきゃ!

2010/09/27

HACCHI

知り合いからのお誘いで、なんとも不思議なパーティーに参加してきた。
場所は、根津の「はっち」というところ。
なにやら面白いイベント等を企画していく場として活動しているらしく、4cusでも何か提案したら面白くなりそうだなぁって考えていた。

集まった人達は美術系が中心かと思いきや、音楽を勉強している人や地学の勉強、農業を勉強している人、マジシャン(初めてちゃんとしたの見た!)まで混在して、部屋の中から溢れるほど集まっていた。

不思議なもので、こういう場で話すと、専門や年齢に関係なく気楽にお話しできる。
いろんな境遇の人と話しながら、将来どうしていきたいのかぼやーっと考えていた。
余計まとまらなくなった。
最近、完結させてはまたぐちゃぐちゃして、そんなことの繰り返し。

2010/09/26

Bizen





旅行レポートの最後は「備前」。
備前焼の制作現場を見てきた。

伝統工芸の現場を見に行くことはとても良い経験になる。

備前焼は、置く場所によって灰の量や焼き加減が違うために様々な表情が出るんだそうな。
だから色もここに違ってきて、緋色は特に綺麗な色なんだそうな。
薪を1000束も使うことがあるそうな。
暑くてとても過酷な作業なんだそうな。
一週間から一ヶ月間焼き続けるが、登り窯を焚くのは一年に一回か二回だけなんだそうな。

小学校の社会科見学のように「はぁ…ほぉ…へぇ…」と呆然と焼き物を見てた。

国宝の藤原啓さんの作品も直に触ってみることもでき、貴重な体験をした。









後半は昔の学校に連れて行ってもらった。
学校と言うので、木の机とか椅子があるやつか、と思って見に行くと想像と全然違った。

本当に昔の感じ。周りを山に囲まれて、校庭にも校舎の周りにも緑が生い茂り、秋には真っ赤になるんだとか。
教室は一つだけ、机も椅子も無い、あるのは先生が教科書を置く教卓のようなものだけ。
すごくシンプル。

電気はなくて、外から入る緑の混じった光が反射するのがまたすごく綺麗だった。

校庭の真ん中にある二つの大木は、秋になると片方は赤、片方は黄色と綺麗な二色に染まるんだそうな。いろんなところに配慮を感じる建築物でした。

こういう古いものを残すのも良いんだけど、こういう古くて良いものを新しく作ろうって人はいないんだろうか?この頃ちょっと疑問に思う。

2010/09/24

Kurashiki -Bikan area-





瀬戸内国際芸術祭に行ったついでに、岡山県の倉敷にも足を運んできた。
目的は「美観地区」だったのだけど、駅から出るとすぐの商店街で月に一度の朝市が行われていたので少し寄ってみることにした。

そしたら、すごい人。
街の人達がこの日はここに集まるんだろうなってくらい盛り上がっていた。
東京ではあんまり見ない商店街の光景だったので驚いた。

懐かしの紙芝居を未だにやっていたり、
なんか手作りの楽器を持ち寄って楽しそうに話す芸人がいたり、
ジャグリングを勉強する学生がこの場で日頃の練習の成果を披露したり、
活気に満ちていた。

そんな楽しい感じで美観地区へ






予想以上に綺麗な所だった。
古い町並み、綺麗に建物を反射する川、発色の良い緑、
色んな面で観光客のツボをおさえている場所。

深夜も早朝も見に行ったのだけれど、絶えず人がいた。いつ見ても綺麗なのね。
中にある大原美術館も良かった。
ここはコレクションはテレビでくらいでしか見たことのないものだった。
でも、新旧問わず主要な作家の作品が集まっていて「この人のもあんの!?」みたいな驚きがあって楽しかった。

美観地区、ちょっと立ち寄るだけでもオススメです。

2010/09/23

Setouchi Art Fes


瀬戸内国際芸術祭に行ってきた。

アートイベントってなんか抵抗があって、今まであまり行ってはいなかったんだけど、
直島、犬島を中心として瀬戸内の島々に活気が出てきた今、芸術祭でさらに観光地化したこの辺はどうなっているのか実際に目で見てみたいと思った。

が、事前に調べて、島間のアクセスも悪く、混雑がすごいため、直島、豊島、男木島の三つに絞って行った。


直島には一泊して初日と二日目を半日ずつ使って観た。
まず感想から言うと、どんな作品よりも直島から見える夕方の日没時間の景色がハンパなく綺麗だった。ハンパなく。
ここにはベネッセハウスミュージアム、李禹煥美術館、地中美術館という主要な美術館があるが、今回は李禹煥美術館を除く二つを観た。

●ベッネッセハウスミュージアムには初日の夜に行った。
もう船も出ていない時間だったので人も少なく、静かな雰囲気で観れた。
展示されている作品はさすがに良かった。
個人的にはジェニファー・バートレットの「黄色と黒のボート」と
アンディ・ウォーホルの「フラワーズ」。

前者は初めて知った人だったけど、アンディ・ウォーホルはなんでかっこ良く見えるんだろうなーって思いながら観てた。

●それに対して、地中美術館。
こちらは朝一で動いたにもかかわらず整理券待ち。朝にしてはすごい人だった。
作品鑑賞にもいちいち並ぶ。東京の美術館かよって思った。
展示されているモネの絵もウォルター・デ・マリアの作品もすごく良かったし安藤忠雄の建築も面白かった。でもなんかすごくイライラした。

実は藝大の古美術研修旅行で京都に行った時、友人が安藤忠雄の建築が見たいというので一緒について行ったことがある。その時に見たのは「京都府立陶板名画の庭」。
絵画というよりも壁画くらいデカイ絵が飾られてたり、水が滝のように流れていたりするのだけど、その絵や水達が一番良いポジションで見られるように計算されているのは素直に感動した覚えがある。
しかし、人気がないのか、あまり知られていないのか、かつては盛況だったのかは知らないが、客は自分たちと1人か2人くらいしかいなかったと思う。

地中美術館で感じたイライラはその真反対だったからかもしれない。
人が多過ぎるために並んだり、時間を規制されていたり、丁寧に案内が出ていることで魅力が崩れてしまった印象を受けた。
安藤建築の全てを知っている訳ではないのでわからないが、少なくともこの地中美術館は京都府立陶板名画の庭のように、フッと入った時に受ける感動が大きいものだと思う。きっとそのほうがたくさんの「気遣い」に気づける。

並ぶだけ並んで、そのうち同じ景色に飽きてきて別の話で盛り上がって、作品見たら「こんなもんか、次」って言う風になっちゃう。
こういう所はイベントとは別の日に訪れたいと思った。

はい、重い話はこんなとこ。あとは気になった作品をいくつか。


これは、島民の人達みんなを集めてワークショップ形式で作って行ったものらしい。作り方は単純で、紙を丸めていって、それをどんどん重ねて最後に真ん中を切るだけ。簡単だと島の人もとっつきやすいなぁと思った。


さりげないけど一番島の雰囲気に合ってると思った。もっとさりげなくても良い気がするけど。



オンバファクトリー。
乳母をデザインして島の人に提供してるみたい。島のおばあちゃんとかが実際に使ってる所
みてほっこりした。


大竹伸朗がリニューアルした銭湯。
なんか大竹伸郎ならもうちょいやるかと思った。控えめに感じた。


急に震えだして音がする仕組みになってる作品。回転させる装置を使うだけでこんな面白いのができるのかって感動した作品。


これ全部団扇の骨組みでできてる。団扇で家中を覆った作品。発想は単純でもすごい綺麗だった。


機械仕掛けの作品。これだけだったらよくありそうだけど、位置が景色をバックにかっこ良く見える所に設置してあるのがツボだった。


大岩オスカールの作品。全部マジックインキで描いてある。で両壁が合わせ鏡になっているんだけど、鏡の面を5mmほど外側に傾けているので、建物が円柱にずっと続いているモノに見えてしまうんだって。
大岩オスカールの作品は現代美術館以来だったけど意外だったな。


全然島の住宅と合ってないんだけど、空とは相性が良い作品。これ単体で見ればすごい綺麗だけど本当に島に合ってるのかなぁって考えた。


島キッチン。豊島の住宅の中にあるカフェレストランで、すごくいい感じのするところ。島の人達の交流の場になれば良いと思う。
ちょっとこの前会社でも話が出たけど、一番人が交流しやすいのって食事の場なんだってね。


ここもカフェレストラン。家の中をヨーロッパのデザイナーがこんな風に変えちゃった。
面白かったけど、これはあんまり続かないんじゃないかって思った。


これも大竹伸朗の作品。いろんなものを寄せ集めたような作品。
寄せ集めただけにみえるけど。かわいいって言う人がいたから良いんじゃないでしょうか。


総じて楽しく過ごせました。でも移動大変だから慌ただしくなる。
これから行く人は整理券だけは注意です。

2010/09/13

Mickey Mouse



最近、アニメーションやキャラクターについて調べて見ているんだけど、
色んなものを見てみて、
この時代の「ミッキーマウス」がズバ抜けて良くできていると思う。

これは1928年のもの。
今から80年近く前のものだけど、今のアニメーション観ているより面白い。

アニメーションには、ちょいちょい入れていく「気遣い」というものが必要だと私は思うが、
この時代の8分間の「ミッキーマウス」にはそれが全面に出ている。
短いアニメーションによる「無駄のなさ」と
何も制約が無いかのような「自由さ」を感じる所が魅力だと思う。

最近それを感じたのは「トイストーリー3」かな。
あの映画も、モノの飛び方一つでも様々な「気遣い」があった。

実は日本の伝統文化にもそれと似たようなものがあると、昨年の研修旅行で学んだのを思い出した。
その世界では「秘事」と呼ばれているらしい。
藝術を志す者なら秘事を持て。ある坊さんに言われた強烈な一言です。

Recently I'm examining Animation and Character.
I watched various movies.
And I think "Mickey Mouse"in this age is the best Animation.
This movie was made at 1982.
It is 80 years ago, but this is more interesting than to watch modern animation.

I think that the animation needs "Ki zu kai". this word means kindness for viewer.
And then, "Mickey Mouse" had used many "Ki zu kai".

"Toy story 3" have also many "Ki zu kai". For example, how to move one thing. up? down? another one move? many variation.

Actually, the traditional culture of Japan also often has it.
It was said, "Hi ji -Secret-".
One man said to me "Have the secret! If you become an artist."

2010/09/10

Programin


少しまえに発表されたものだけど、文部科学省がこんなサービス始めた。

その名も「プログラミン」。

プログラミングは、今のインターネット時代にはかかせない技術だ。
だが、パッとプログラムを見せられると、それだけで嫌気がさしてしまうほど入りにくいもの。

プログラミングは、
専門の知識が無いとわかんない。
本を読んでも意味が分かんない。
めんどくさそう。
頭使いそう。
自由じゃなさそう。
などなど、嫌いになりそうな要素がいっぱいあるのは事実。

でも興味はあるっていう人は多いはず。
そういった人を対象にしていると思われるサービス。

プログラミングで何ができるのか?を、基本的な要素を覚えながら勉強できる。
「お手本」を見てみると理解が速いと思います。

プログラミングのソフトもどんどんわかりやすいのが出てきているみたいだし、
今は興味が出さえすれば何でもできちゃうんだなぁ。。。

「今」も「昔」もそれは変わらないのかもしれないけど、
興味があるのに踏み出さないのは損だと思え。
それが今、学校という場所にいない自分の原動力であります。

プログラミン、
けっこうわかりやすくできているので、時間のある時にいじってみよ。

2010/09/08

Terajima Takayoshi




友人の寺島孝桂のwebサイトを手伝いました。
彼は東京芸術大学で工芸を勉強しているもので、見かけに寄らず可愛い作品を作るのです。
今後も作品は随時追加されていくと思うのでぜひチェックしていってください。

webサイトと言っても、ほとんどwordpressのテンプレートをいじっただけ。
もう少し自分でいろいろいじくれるようになったら修正していきます。

しかし、最近はこういったblogサービスが充実している。
ちょっといじっただけで素人でもすぐにwebサイトに近いものが作れる。
どうもこういったデジタルな作業ばかりしていると絵とか描きたくなってくるのです。


I made a web site for my friend.
His name is Takayoshi Terajima. He is a student of Tokyo university of the Arts.
He makes jewellery and craft works. His works are so cute!
This site is changing as he uploaded. You should check this site soon!

2010/09/06

Geisai +






東京藝術大学の藝祭が終わった。
今年は休学中の身なので客人として行った感じ。
去年の展示の時のメンバーは日本舞踊で登場してた!すごい綺麗!
来年また何か企んでいるらしい。ぜひとも参加したいね♪

他にも久しぶりの友人達に会えたけど、展示も神輿もなんかそこまで入り込めなかったなー。


でも!

なんと!

ドイツのエアランゲンでたまたま集結したあのメンツが!


遊びにきてくれた!!!


1日〜7日ほどしか交流してないのに、日本で再会してもなんも違和感ないし、
相変わらずビールで、藝祭案内し終わったらビアガーデンに行くという。
しかも、そのビアガーデンでまた新しい友人2名追加という…

もう誰でも来いだね。
久々に皆に会えて楽しかったです。

また再来週会うんだけどね。

連日ビールまみれだったので、
このビアガーデンでビールを楽しめなかったのが唯一後悔してること。

2010/09/01

Yohei Taneda




先日、「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」を見に行った。

アリエッティの絵や下書きが並んでいるのだろう、と思いきや、
彼の作った空間には驚いた。
まるでディズニーのアトラクションのように、
アリエッティの世界がリアルに展示場内に作られていたからだ。

同じ日に来ていた子供達ははしゃぎ回り、何度も何度も展示場内を行ったり来たりしていた。
今まで美術館と言う場所で観た展示の中でもこんなことは初めてかも。

展示概要を良く読んでいなかったので余計にこの情景に驚いたわけだが、
種田陽平という存在を知って納得がいった。

彼が美術監督として務めた代表作に「THE 有頂天ホテル」がある。三谷幸喜が監督したもの。

大学一年生の頃、「映画のダイアグラムを作れ」という課題があった。
その時に選んだ映画が、「THE 有頂天ホテル」だった。
この映画は、2時間で起きた騒動を2時間で表現したというところがすごい。そのため、登場人物達の移動や行為、配置が綿密に組まれている。私は、その人間達の動きをグラフ化して作品にした。

そのため、何回も巻き戻してこの映画観ていて思ったのは、
セットがすごい、ってこと。

この映画は前述したように、リアルタイムな情景を表現することが必要とされるため、カメラの長回しが多い。しかも、シーンの切り替えが自然に流れるように行われるため、奥から手前まで全てに意味があるように作られている。
三谷幸喜映画の好きな所はそういうところで、種田陽平はそれを実現させた人なんだなと、そんなすごい人だからこそ「アリエッティ展」には納得がいったのだ。

実はまだ「アリエッティ」は見に行っていないので、そろそろ見に行こうと思う。

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