2010/09/26

Bizen





旅行レポートの最後は「備前」。
備前焼の制作現場を見てきた。

伝統工芸の現場を見に行くことはとても良い経験になる。

備前焼は、置く場所によって灰の量や焼き加減が違うために様々な表情が出るんだそうな。
だから色もここに違ってきて、緋色は特に綺麗な色なんだそうな。
薪を1000束も使うことがあるそうな。
暑くてとても過酷な作業なんだそうな。
一週間から一ヶ月間焼き続けるが、登り窯を焚くのは一年に一回か二回だけなんだそうな。

小学校の社会科見学のように「はぁ…ほぉ…へぇ…」と呆然と焼き物を見てた。

国宝の藤原啓さんの作品も直に触ってみることもでき、貴重な体験をした。









後半は昔の学校に連れて行ってもらった。
学校と言うので、木の机とか椅子があるやつか、と思って見に行くと想像と全然違った。

本当に昔の感じ。周りを山に囲まれて、校庭にも校舎の周りにも緑が生い茂り、秋には真っ赤になるんだとか。
教室は一つだけ、机も椅子も無い、あるのは先生が教科書を置く教卓のようなものだけ。
すごくシンプル。

電気はなくて、外から入る緑の混じった光が反射するのがまたすごく綺麗だった。

校庭の真ん中にある二つの大木は、秋になると片方は赤、片方は黄色と綺麗な二色に染まるんだそうな。いろんなところに配慮を感じる建築物でした。

こういう古いものを残すのも良いんだけど、こういう古くて良いものを新しく作ろうって人はいないんだろうか?この頃ちょっと疑問に思う。

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