2011/05/17

S A T O K O I C H I


gggで行われている展示の「佐藤晃一ポスター」を学校帰りに寄って観た。

佐藤晃一さん本人はギャラリーにいなくても、ポスターとその前に置いてある数々の校正用紙から「あんたの作っているものなんてまだまだ未熟だね」なんて喝入れられた感じ。
紙のポスターなんていらなくなるなんて話は、たぶん世の中に出回ってる大半のポスターを作っている人達の力が足りないせいだ。こんなに情熱を注いでグラフィックを作る、作り込む努力をしなくてもいいなんて考えがどこかにある。「クリエイターが満足するようなものではなく、クライアントが満足することを最優先に考えなさい」みたいな話を引き継いでいくうちに、間違った方向に理解して受け継がれているのではないだろうか。
徐々にこういった作り手達は「古い人」となる。新しい技術が進歩したら、それを使いこなせない奴はカッコ悪い。追いつけない奴もカッコ悪い。
でも、CGソフトだけでいくら作り込んだグラデーションよりも、今日見たポスターで使われていたグラデーションの方が何倍もカッコいい。これが喝入れられたと感じた理由。

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