2012/10/19

London3



写真は撮っているのに文章を作る暇がない、ドイツの時とは違い、都会なりの忙しさを感じていて、なかなかこうやってラップトップとにらめっこする時間が無かったわけだが、ようやく作業する時間が取れてきた。

もはや毎日の記録をつける暇がないので、テーマごとにまとめて紹介していこうと思う。

まず今日は一番最初に行った美術館テートモダンについて。

実は昨年にオランダへ来た際、ここには一度寄ったことがある。
年に一回のペースでタービンホールという大きなスペース(上の写真)で行われる企画展が行われるのだが、その時は女性の写真家のその作品を見ただけ。
今回は残念ながらまだ企画展が始まる前の合間の期間だったため、常設展を観てきた。

ところがここの常設展、かなり充実している。


ピカソ、マティス、ダリ、ウォーホル、ムンク、ジャコメッティなど有名どころがふと気がつくと置いてある感じ。

なかでも自分が嬉しかったのは、ブルースナウマンを観れたこと。



この方の作品は自分の今の表現、取り組みと近いものを感じ、どうにかして観てみたいと思っていた作家である。タービンホールで展示をしていたことは知っていたが、常設展に部屋が用意されているとは思わなかった。こういう思わぬ出会いが多いのがロンドン。


美術は全然関わりがないと言っていた友人二人と観に行ったけど一番反応していた作品。
3つの筒には穴があいていて、それを覗く列が出来ていた。
覗くと何の変哲もないものが観れるんだけど、この覗いてしまう所に意味があるのだろうか。覗いたあとに皆ニヤッとしてしまうところはしてやられた感があった。

そして、これらは全て無料で観られること。これがロンドン最大のポイント。
これだけ優れた作品を並べて、無料で出入りが出来る。写真を撮って見返すことが出来る。目の前に座り込んでメモをとることが出来る。
顧客の目が鍛えられること、これは非常に良いことだと思うし美術界には重要なことだと思う。作り手ばかりが育つなんてことがありうるのか?
少なくとも、一緒に行った二人は観る前と観たあとでこの美術館に対する興味に違いが現れていた。
もちろん、運営費は不足気味。さまざまな人の寄付で成り立っていることは忘れてはならない。

p.s.
そうそう、テートモダンでは10月10日から森山大道さんがタービンホールで展示をスタート。日本人アーティストがテートモダンで展示をしていてそのタイミングでここに来ているこの偶然に感謝。
※さらに追記 森山大道さんはタービンホールではなく通常の企画展の部屋にて有料の展示でした。誤報失礼しました。

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