2011/10/01

Ken Okuyama #4


連投している奥山さんシリーズ、その4

また元の記事より引用。

今回はけっこう飛ばして、目が近いって話へ。

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「日本人のもうひとつの能力として、左側の想像力という力があります。ものを作るのはクリエイションの方の創造力ですけれども、この左側のイマジネーションの想像力というのは日本人が優れているからこそ、マーケティング理論が世界で一番発達して、実際にいろんなマーケットリサーチをする会社もたくさんありますし、非常に技術的に発達しています。でも、だからこそ人の気持ちは分かるけれど、自分の気持ちが一番分かっていないのが日本人です。自分が本当に何が欲しいのか、自分の会社が何を作るべきかが一番分かっていないのが典型的な日本の企業であり、日本人なんです。」

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そして、奥山さんが何が言いたいかって話につながり、

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「それからもうひとつ。いけすの中に魚がいて、ずっと泳いでいると活きが悪くなってみんなだんだん死んできて、そこにナマズを1匹入れると、変な魚が来たのでびっくりして、活きがよくなって、死ぬ魚が少なくなるんだそうです。僕はイタリアでナマズでしたし、日本でもナマズなんですけど、何が言いたいかっていうと、ものの本質というのは、実はその中にいる人間っていうのは意外と分かってない。イタリア人はイタリアのデザインの悪かった時期ばかり覚えているので、なかなかイタリアのデザインに対して、実はロマンを持てないんです。僕ら外国人は国を捨てて家族を捨てて、すばらしかった60年代、70年代のイタリアのデザインにあこがれてイタリアに渡った人間ですから、もう何が何でもイタリアにあこがれているんです。そういった人間の方が実はものごとの本質を知っていて、意外とイタリア人よりもイタリア人らしい仕事をするから、僕は外国人としてイタリアのデザイン会社のディレクターを12年間務めたわけです。

だから皆さんも、自分は会社に何年もいるからこの会社のことを一番知っている、でもこのゲームを何年も作っているから意外とあなたが一番よく知ってない。意外と他の人の方が分かってることがあるっていうことを理解して、外の人間と自分の能力をよく使い分けていただきたいなと思います。」

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この前半の「自分の気持ちが一番分かってない」のが今の自分の状態なので、嫌でしょうがない。卒制ってのはそういうのと向き合うと手が止まってしょうがないっす。

後半の「自分の〜のことは自分が一番良く分かっとる」はよく聞くセリフで、実際の所はどうなのか、そういったセリフを言う人は周りでいうとどういう人なのか、見回してみるとハッキリしてくるのかもね。これは、ビジネスの話だけではないと思うのです。

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